(AMD系)CPUクーラーが「すっぽ抜け」した時の原因と復旧手順【初心者向け完全ガイド】

導入|「CPUクーラーを外したら、CPUまで一緒に付いてきた…」

これ、AMD(特にAM4世代)でかなり“あるある”です。いわゆる“すっぽ抜け”で、主にサーマルグリス(熱を伝えるグリス)が固着して、CPUとクーラーが“接着”みたいになって起きます。

この記事では、壊さずに最短で復旧する手順を、初心者向けに噛み砕いて解説します。


1) よくある原因(3〜5個)

  1. サーマルグリスが固まって貼り付く
     時間が経つほど固くなって、CPUとクーラーが剥がれにくくなります。
  2. “真上に引っこ抜く”外し方をした
     真上に力をかけると、固着が勝ってCPUごと持ち上がります(特にAM4)。
  3. 温めずに外した(グリスが硬いまま)
     少し負荷をかけて温めてから外すと、グリスが柔らかくなり剥がれやすいです。
  4. クーラー固定具(ブラケット/ネジ/クリップ)が斜めに外れた
     片側だけ先に外れると、変な方向に力が掛かって“持っていかれる”ことがあります。
  5. CPUソケットのレバーが完全にロックされていなかった
     組み立て直後に起きやすいパターンです(レバーの押し込み不足)。

2) 初心者向けの確認手順(番号付き)※最短で直す順

① まず安全確保(ここは絶対)

  1. 電源OFF → 電源ケーブル抜く(可能なら電源ユニットのスイッチもOFF)
  2. ケースの電源ボタンを数秒押して残った電気を抜く
  3. 静電気対策:金属部分に触れて放電してから作業

② CPUがクーラーに貼り付いたままなら「剥がす」

  1. 絶対にマイナスドライバーで“こじらない”(CPUの基板やピンが死にます)
  2. 可能なら、CPUとクーラーの間を
    • 糸(デンタルフロス)をゆっくり通す
    • もしくは左右に“ねじる”ように微振動で剥がす
  3. 剥がれない時は、CPU側を温める(ドライヤー弱風など)→再度ねじり
    ※AMD公式のクーラー作業でも「ねじって固着を切る」方向性が推奨されています。

③ CPUピン(針みたいな足)をチェック

  1. 明るいライトでピンが曲がってないか確認
  2. 曲がっている場合は、
    • **シャーペンの先(芯を抜いた筒)**でピンを“まっすぐに戻す”
    • または薄いカードで列を整える
      ※折れている(欠けている)場合は、復旧できないケースもあります → 最終手段はCPU交換

④ 再組み立て(ここで“起動率”が決まる)

  1. ソケットレバーを上げて、CPUの三角マークを合わせてスッと置く(押し込まない)
  2. レバーを下げて確実にロック
  3. 古いグリスを拭き取って、グリスを塗り直す(米粒〜小豆くらいでOK)
  4. クーラーを載せ、対角線順に少しずつ締める(一気に片側だけ締めない)

⑤ 起動チェック

  1. 電源ON → 映らない/起動しない場合は
  • メモリの挿し直し
  • CPU補助電源(EPS 8pin)の挿し直し
  • 最終的にCMOSクリア
    …の順で確認します。

3) 今すぐ買うべき・交換すべきパーツ(3点)

※以下はトラブル解決に使われることが多い定番パーツです。

①サーマルグリス(塗り直し必須。再発防止にも)

貼り付いた後は、ほぼ確実にグリスを塗り直すので“まずこれ”です。ナノダイヤ系で定番の1本。

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②CPUクーラー(固定方式がしっかりした物に交換すると安心)

「外すのが怖い」「固定具が歪んだ/ネジ山が不安」なら、クーラー交換が手っ取り早いです。風魔3は人気どころ。

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③CPU(最終手段:ピン折れ・起動不可になった時)

ピンが折れていたり、矯正しても起動しない場合はCPU交換が最短です。AM4でまだ人気が高い定番CPUの一つ。

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※以下はトラブル解決に使われることが多い定番パーツです。
(上の3点が、そのまま今回の“定番”です)


4) 注意点(やってはいけないこと)

  • 真上に力任せで引っ張る(再発&ピン曲がり率が跳ねます)
  • 金属工具でこじる(基板やピンを破壊しやすい)
  • グリスを塗り直さず再装着(温度悪化→不安定→シャットダウンの原因)
  • ネジを片側だけ強く締め切る(接触不良・ソケット周りに負担)

5) まとめ(最短解決ルート)

  1. 電源を落として安全確保
  2. CPUが貼り付いてたら“ねじる&糸”で剥がす(こじらない)
  3. ピンを確認 → 曲がりは慎重に矯正
  4. CPUを正しく戻す → グリス塗り直し → クーラーを対角締め
  5. だめならCPU交換が最短

この記事を読んで直らない場合は、ピン折れ/ソケット破損/マザーボード側の損傷の可能性があるので、写真(CPUピン面・ソケット面・クーラー底面)を撮って、修理店かメーカーサポートに持ち込むのが安全です。